本日(7日)の日経夕刊 第1面の「あすへの話題」の伊藤忠商事の小林栄三会長の「鬼軍曹」と題した文章を読み思い出しました。
私は1963年(昭和38年)生まれの現在48歳です。
前職で子会社に出向し始めた時(当時37歳)から、「叱る」ことを強く意識しました。
というのは子会社は設立されたばかりで、最初に組織風土をきちんと作らないと、「後からでは遅い」、また後からでは必要となる労力やお金が何倍、何十倍もかかると思い、必死になって叱る、意識して叱ることをしました。
その時には、「いずれわかってくれる時が来る」、「どこへ出しても恥ずかしくない人材を育てることが自分の仕事である」と自ら自分に言い聞かせ、「これはいかん」と思ったことは間髪入れず、叱り飛ばしました。
会議中、ずっと立たせていたこともあります。
今となっては懐かしい思い出です。
そんな時に一番、嬉しいのは、「わかってくれた」、「わかって来た」、「自分と同じような目線、意識、対応、言葉で部下や後輩を指導している」と感じられた時です。
しかしその一方で叱る為には、よくよく観察し、関心を持ち、叱った後には、フォローをし、叱った部下や後輩以上に自分の方がいつまでも気にかけている必要があります。
私が部下にとって良い指導者であったかは、かつての部下自身に評価してもらうしかありませんが、私は叱って育ててもらったと思っております。
人間、叱られず一生を過ごせるほど、完成されてはいません。
時に叱り、時にほめることこそが、草花にとっての水や肥料のように、人間にも必要なことです。
きちんと叱れる人こそ会社にとっては大切な人材です。
新入社員研修が始まっている会社も多いことでしょう。
新入社員の皆さんにとって入社3年間は非常に大切な時期です。
きちんと叱ってくれる、仕事の出来る上司にべったりくっついて下さい。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
投稿者:株式会社コストダウン 日時:16:09 | 記事URL