本日(6日)の日経朝刊 第5面 「核心」に『この国をどうする気ですか 民主党政権「失敗の本質」』と題して、論説されました。
この中に私(代表 片桐)にとって、興味深い視点が2つありました。
一つは、「2009年9月の「自民党では駄目だ、一度、民主党にやらせてみよう」という政権交代への期待は、1924年~32年まで続いた政友会と民政党による政党政治に似た新たな時代の到来の予感だった。
また、小泉純一郎内閣のあと、安部晋三、福田康夫、麻生太郎と自民党内閣は1年交代、その後、政権交代した民主党も鳩山内閣は9ヵ月で倒れ、菅内閣も1年で限界を迎えている。・・・これは37年以降の内閣である、林 銑十郎(在任期間4ヵ月)、平沼騏一郎(8ヵ月)、阿部信行(5ヵ月)、米内光政(6ヵ月)のころに似ているかも知れない。」
今一つは、「民主党幹部クラスに組織運営のないメンバーが多いことが上げられる。市民運動家、弁護士、松下政経塾といった出身者は、組織とは別の世界で育ってきた人たちだ。人前で解説・説明することには、たけていても、人を動かす、人情の機微にはうとい。」
この2つです。
それでは自民党はどうなのか?と言えば、自民党も似たようなくくりになると思うのですが・・・
功績はどういう役職・立場にあったかではなく、あくまで「何をしたか」です。
正直、「私は日本の首相でした」と言って欲しくない人が多数いますし、首相経験者とか元首相として名を連ねて欲しくない人もたくさんいます。
さて2つ目のマネジメント論で言えば、党に限らず、すべからくマネジメント力と言うものは、業界、会社(団体)、社員(構成員)によってそのレベルの高低は決すると思います。
ある一つの会社(団体)に長年所属し、その中でマネジメント力を磨いた人が、他の会社(団体)で同じようにマネジメントが出来るかというとそうではありません。
また、高い役職にある人の方が、その下にいる人よりマネジメント力が高いかというとそうではありません。
業界が会社を作り、会社が人を作ります。そして、人が会社を作り、会社が業界を作るとも言えます。
また、部下は上司を選べないと申しますが、果たしてこの国の国民は首相や政治家を選べているのでしょうか?
そういう意味では、日本の政治という一つの業界を根底から覆さないと、業界内での消去法的な選択がこのまま続きます。
業界の改革というものは、業界の存続を左右する非常時や業界外からの力がないと成し得ません。
今回、はっきりとわかったことは大きな非常時でも政治は何ら変わらないということです。
だとすれば政治システムを大きく変えることを外部からしないといけません。
スタンドからのヤジで野球のチームや野球界は変わりません。相撲界もそうです。
悲しいかな私には意見がありません。
ただ、我々国民が数年前とは全く違うのは、Twitterやfacebookという手段を手にしたことだと思います。
その手段を有効に活用することです。
ただ論説であったように、「この国をどうする」為に、「なぜそうするのか」、「なぜそうしなければならないのか」、「なぜそうしたいのか」、「どのようにしてそれを達成するのか」という目標、目的、行動計画が明確で合意を得られるものが準備されていないといけないと思います。
そういうことを以前から考え、行動してきた有志に積極的に登場頂くことを期待します。
以上です。
投稿者:株式会社コストダウン 日時:05:25 | 記事URL