昨日(24日)のトピックスでは、『「移動」を減らす!』と題して、生産性向上の話題を取り上げました。
今日(25日)は「電話をかける」という行為について考えてみたいと思います。
今や計算上、日本人一人に1台はもっていることになる携帯電話。携帯電話は、いつでもどこでも自分の手元にあり、「失くして困るもの」の筆頭格になっております。
携帯電話をもっている以上、1日1回は電話のやり取りをするのは、多くの人にとって当たり前のことだと思います。それが、ビジネスマンならば、もっと多くのやり取りがなされるはずです。
ただ、かなり手軽になった「電話をかける」ことの片方で、それ以外の伝達手段も進化しました。
特にメール。携帯からでもスマートフォンからでも、いつでもどこでもメールのやり取りが出来るようになりました。
メールは自分の送りたい時に送り、送られた側は見たい時に見ることが出来ます。
片や電話はかける方はかけたい時に電話し、かけられた方はかかってきた以上、電話に出なければなりません。(出たくない時は電源をオフにしているという方もおられるかも知れませんが)ということは相手が今、どんな状況かわからない中で、「お邪魔します」、「所用中、すみません」ということになる訳です。
弊社は「フリーダイヤル」を設置しているので、かかってきた以上、何をしていようとも、その電話に関しては出ます。遅い昼食中に電話がかかってくれば、失礼にあたらないように、口からものを出してとります。
しかしそれ程、親しくない相手、極端な話、サイトで問い合わせをした初めての相手から電話で連絡があったりすると、「メールアドレスも入力したのに、なぜ、電話をかけてくるのか」と思う方や、フリーダイヤルに平気で営業電話をかけてくる方もおられます。
昨日なども、「メールにして欲しいと言ったはずです」という相手から携帯に電話がかかってきて、「聞いております」と言われ、「聞いているなら、メールにしろよ」と私(代表 片桐)はかなり不愉快になりました。そういう気持ちになりますから、折角、会社が良い商品・製品を製造・販売していても、入り口でマイナススタートです。「会って話を聞きたい」という気持ちも減ります。
このように間柄や場合によっては、「電話をかける」行為は相手の今を奪う極めて自分勝手な行為であり、相手の集中を奪う行為です。集中は一旦、途切れると、もう一度、そのテンションに戻すには、パワーと時間が要ります。
このように自分にとっては生産性が高いかも知れないが、相手にとっては生産性を落とすことにつながり、また、印象や信用も大きく損なう行為があります。
ですから生産性は自分の生産性だけ考えれば良いのではなく、相手の生産性も考慮した上でこそ成立することを忘れてはなりません。
メールが発達した現代、お互いに重宝した電話がマナー、エチケット次第ではとんでもない迷惑行為になる可能性があることを念頭において使いたいものです。
どんな電話でも、「今、よろしいでしょうか」、「今、大丈夫」というヒトコトは添えたいものです。
今一度、私自身の見直しも含めて、取り上げさせて頂きました。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
投稿者:株式会社コストダウン 日時:04:04 | 記事URL