昨日(11日)、警察庁から発表されました。
6月29日の事件発生から半年になろうとしています。
現在、警視庁、神奈川県警、三重県警、大阪府警で合同捜査されておりますこの事件(「遠隔操作ウイルスによる連続威力業務妨害等事件」)について、警察庁は本日から来年(平成25年)12月11日の1年間、本事件に関する被疑者の検挙又は事件の解決に結び付く情報を警察に提供することで上限額300万円の報奨金を支払います。
このように事件解決に向けて報奨金を出し、広く捜査協力を求めることは普通ですが、これまでは殺人など「被害者の生命・身体に重大な損害を及ぼした犯罪」が対象でしたが、今月に入り遠隔操作事件等を念頭に要綱を改正することで、「捜査特別報奨金」の対象となる範囲を拡大しました。
ですから犯人の特徴は今までになかったような中身です。
・プログラミング言語「C#」を使用し「iesys.exe」を自ら作成したと考えられます。(一定のプログラミング知識を有しているものと考えられます)
・「2ちゃんねる」に何箇所もウィルスに感染させるURLのリンクを貼るなど、常時「2ちゃんねる」を利用していると考えられます。
・インターネット通信の匿名化を可能とするソフトウェアを使用していました。
・2ちゃんねるに投稿する際は、自分のパソコン等から直接投稿せず「シベリア郵便局」を使用していました。
※「シベリア郵便局」とは「2ちゃんねる」における書き込み規制を回避するための代理投稿システムです。
・遠隔操作の命令送信に「livedoorしたらば掲示板」を利用していました。
※「livedoorしたらば掲示板」とは、大手インターネット掲示板の一つです。
・神奈川県横浜市のウェブサイトに、小学校への無差別殺人予告が投稿された事件では「クロスサイト・リクエスト・フォージェリ(Crosssite request forgeries) 」を利用していました。
※クロスサイト・リクエスト・フォージェリとは、細工されたリンクをクリックすることで、コンピュータに意図しない動作を行わせることができるインターネット上の攻撃手法の一つです。
情報提供先
警視庁・神奈川県警察・三重県警察・大阪府警察合同捜査本部
電話 03-5472-4229
Eメール goudousousa@keishicho.jp
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
警察庁 「捜査特別報奨金に関する広告(平成24年12月12日)」
http://www.npa.go.jp/reward/contents37.html
Wikipedia 「遠隔操作ウィルス事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E9%9A%94%E6%93%8D%E4%BD%9C%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6
投稿者:株式会社コストダウン 日時:06:51 | 記事URL