でんさいネットは全銀協(一般社団法人全国銀行協会※)100%出資による株式会社全銀電子債権ネットワークの通称です。(※全銀協は日本国内で活動している銀行(会員数 252:平成25年2月14日現在)を直接の会員とする組織)
でんさいネットは全国銀行協会が設立する電子債権記録機関として、電子記録債権を記録・流通させる社会インフラを全国的規模で提供します。
ここで電子記録債権とは、手形、売掛債権を電子化したものではなく、新しい金銭債権です。
電子記録債権は、
・電子データ送受信による発生・譲渡
・でんさいネットの記録原簿で管理
・分割が可能
・電子記録により債権の存在・帰属を可視化
・債権の存在・帰属が明確であり、通知等は不要
・原則として人的抗弁は切断(抗弁が出来ないということ)
で、
手形と違い、
・作成・交付・保管コストがかからず、
・紛失・盗難リスクの心配が不要で、
・分割不可ではなく、
売掛債権と違い、
・譲渡対象債権の不存在・二重譲渡リスクが回避でき、
・譲渡を債務者に対抗するために、債務者等への通知等が必要なく、
・人的抗弁を対抗されるリスクがありません。
ただ利用者相互に登録する必要があります。
手形ですと決済出来ないと「不渡り」になりますが、電子記録債権ですと「支払い不能」となり、それぞれ「不渡処分制度」と「支払不能処分制度」として別制度になります。
6ヵ月以内に2回の支払い不能があると、
・債務者としてのでんさいネット利用の2年間停止
・金融機関における貸出取引の2年間停止
になります。
利用申し込みはでんさいネットを利用する銀行に対して行い(審査あり)、利用料は各行で設定されています。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
でんさいネット http://www.densai.net/
一通りの説明は動画がわかり易いです。
動画 「でんさいネットの特長」(でんさいネット早わかり、ご利用にあたって、活用方法、こんなときは、特長のまとめ)
http://www.densai.net/feature
三井住友銀行 SMBCでんさいネット 利用料
http://www.smbc.co.jp/hojin/denshisaiken/densai/ryokin.html
みずほ銀行 でんさいネットサービス 利用料
http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/denshi/densai/charge/index.html
投稿者:株式会社コストダウン 日時:08:00 | 記事URL