昨日(21日)、国土交通省から発表されました。(原子力災害対策特別措置法により設定された警戒区域等にある17地点(福島県)は調査を休止。昨年は31地点、一昨年は93地点)
全国的に依然として下落を示しましたが、下落率は縮小し、上昇・横ばいの地点も大幅に増加し、一部地域において回復傾向が見られる。
全国全用途平均で前年比1.8%下落しました。(公示価格年別変動率より)
これで前年比下落は1992年以来、22年連続となります。
ただ昨年(平成24年)まで3年連続で続いた全都道府県全用途での下落は、宮城県で住宅地で1.4%、宅地見込地で2.7%と上昇に転じ、商業地で0.0%と横ばい、工業地で2.0%上昇になりました。(第5表 都道府県別・用途別対前年変動率より)
下落幅はリーマン・ショック後の平成21年(2009年)調査で前年比▲4.4%まで拡大したものが、毎年徐々に縮小し昨年の前年比▲2.6%から▲1.8%と0.8ポイント縮小しました。
特に三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)での下落幅の縮小が影響しております。
東京圏 ▲1.7%→▲0.6%、大阪圏 ▲1.5%→▲0.9%、名古屋圏 ▲0.6%→▲0.1%
これに対して地方圏も三大都市圏に比べて下落幅は2.8%と高いものの、昨年の▲3.6%から縮小しました。
上昇地点は昨年の546から2008と飛躍的に増加しました。(横ばいは1849から4372)
全国用途別では住宅地 ▲2.3%→▲1.6%、宅地見込地 ▲4.7%→▲3.4%、商業地 ▲3.1%→▲2.1%、工業地 ▲3.2%→▲2.2%。(第5表 都道府県別・用途別対前年変動率より)
三大都市圏別では、
住宅地 東京圏 ▲1.6%→▲0.7%、大阪圏 ▲1.3%→▲0.9%、名古屋圏 ▲0.4%→▲0.0%
商業地 東京圏 ▲1.9%→▲0.5%、大阪圏 ▲1.7%→▲0.5%、名古屋圏 ▲0.8%→▲0.3%
でした。
基準地価は都道府県が不動産鑑定士の評価を参考に調査する毎年7月1日時点の1㎡当たりの基準地価格で土地取引の目安になるものです。
なお、自分の知りたい地点の個別地価等を知るには、
「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」サイト
http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=1&TYP=0
で検索して下さい。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
国土交通省 「平成25年地価公示結果の概要」
http://tochi.mlit.go.jp/chika/kouji/2013/00.html
同 「公示価格年別変動率」
http://tochi.mlit.go.jp/chika/kouji/2013/42.html
「第5表 都道府県別・用途別対前年変動率」
http://tochi.mlit.go.jp/chika/kouji/2013/09.html
「3.上昇・横ばい・下落の地点数の推移」
http://tochi.mlit.go.jp/chika/kouji/2013/44-3.html
投稿者:株式会社コストダウン 日時:12:49 | 記事URL