4月1日(月)に放映されましたNHKクローズアップ現代 「ガバメント2.0 市民の英知が社会を変える」を観ました。
ガバメント2.0という言葉にまずひっかかりますが、明確な定義はなく「市民の力を生かして効率的な行政サービスを実現させようという、新たな潮流」の呼称という程度で今は良いと思います。(提唱者:ティム・オライリー)
番組では、海外の事例を中心に紹介されておりました。
1.米ホノルル市 アプリ 「NONOLULU ANSWERS」
市民からハワイ ホノルル市に寄せられた意見について迅速に応えるアプリ
2.米フィラデルフィア市 アプリ 「Tetizen」
政策を決めるとき、市民から直接意見を聞くためのアプリ。市では再開発の計画を立てるため等に、このアプリが使われています。
3.米フィラデルフィア市 アプリ 「Philly 311」
市民からの要望や苦情を24時間受け付けるアプリ。
道路や公共施設の破損、ごみの不法投棄などの情報が写真付きで送られてき、その情報は、地図上にリアルタイムで表示されます。
市民に、街の見張り番を担ってもらうのがねらいです。
自宅の近くの壁の落書きを見つけて、通報した女性。翌日には清掃業者が落書きを消しました。
その女性曰く「いままでは電話をかけても待たされたりたらい回しににされたけど、このアプリがあれば写真を撮って送るだけですべてが解決するんですよ」(どこでも同じなのですね)
4.カリフォルニア州などの消防署 アプリ 「パルスポイント」
心臓発作を起こした人がいるという情報が近くにいる市民に発信されます。心臓発作は、発症から1分経過するごとに助かる確率が10%ずつ減っていきます。
そこで現場から半径400メートル以内にいる市民に知らせ、救急隊員が来るまでの間、専用の機械で処置をしてもらおうというのです。
このアプリは全米100の地域で使われ、5万人の市民が登録しており、これまでに3000人の市民が救命活動に参加しました。
日本では今、千葉市で6月運用開始に向け準備準備がされています。
「FixMyStreet」(フィックス・マイ・ストリート)というアプリで、公共施設のメンテナンスに役立てようというもので、市民は公共施設の破損を見つけたらスマートフォンで連絡してもらい、その修理も登録している市民してもらおうというものです。
これは良い取り組みではないでしょうか。
私(代表 片桐)はそう思います。
アメリカでは「グッド・サマリタン・ロー」という法律があり、窮地の人を救う為に善意の行動をとった場合、救助処方にたとえミスがあっても責任は問われないというものです。
国が違えば当然、風土、民度、気質、法律等の違いはあります。
ただ先の女性ではないですが、どこに言えば良いのか、言っても聞いてもらえない、解決しない。だから諦める。愚痴を言う。
番組で紹介されたような取り組みをスタートさせる、軌道に乗せるにはそれは様々な壁やハードルがあります。
だからかと言って、やらないのではなく、「実現に向け努力し、始める。始めもしないで、出来ない言い訳をする」のでは駄目だと思います。
届かぬ声にいつしか諦めていた市政・県政そして国政の実現に光を投じてくれるとすれば、是非、施政側も市民・国民も協力して実現したいものです。
インターネットを使った選挙運動を解禁する公職選挙法改正案が一昨日(12日)、衆院本会議で可決されました。
これは待ち望まれた大きな一歩だとは思いますが、選挙の為のインターネット活用ではなく、政策立案・実現の為に、もっと直接的にインターネットやアプリが活用されることを望みます。
以上です。
参照:
NHKクローズアップ現代 「ガバメント2.0 市民の英知が社会を変える」 全文表示
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3326_all.html
投稿者:株式会社コストダウン 日時:14:01 | 記事URL