本日(18日)の日経夕刊 第5面のインタビュー記事の中で触れられていたので取り上げます。
私(代表 片桐)は昨年、勉強会で恩師から初めてこの言葉を知りました。
「江戸しぐさ」とはWikipediaによりますと、
「江戸しぐさ(えどしぐさ)」は、「日本における江戸町方から学ぶ行動哲学。江戸は世界最大の都市であり、日本各地から様々な人が集まっている事から、お互いに気持ち良く暮らすための「工夫」が必要であった。これは現代にも通用するものとされているということで、具体的な例として、
傘かしげ 雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと。
肩引き 道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと。
時泥棒 断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる。
うかつあやまり たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと。
七三の道 道の真ん真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は緊急時などに備え他の人のためにあけておくこと
こぶし腰浮かせ 乗合船などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること。
逆らいしぐさ 「しかし」「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない。年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる。また、年長者への啓発的側面も感じられる。
喫煙しぐさ 野暮な「喫煙禁止」などと張り紙がなくとも、非喫煙者が同席する場では喫煙をしない。
というようなことです。
私なりの解釈をすれば、相手や周りの人、場を同じくした人が心地よく過ごせる為の気配り、エチケット、マナーということでしょうか。
いつの頃から始まったものかわかりませんが、江戸幕府が開かれた時以降でしょうか?
他藩から江戸屋敷にやってきた侍、あるいは、諸国から集まった商人、職人にとって、一定のルールがあればありがたいのは想像に難くありません。
現在の東京はその他の都市と比べて、その規模も変わらず大きく、未だに全国から多くの人の出入りがあります。
私は東京の駅や電車内でのエチケットやマナーについて他とは違って厳しいし、行き届いているなーという感想を持った時があります。
そう感じたのも「江戸しぐさ」の精神が引き継がれているからかも知れません。
人を思いやる気持ち、ちょっとした一言、譲る気持ち、行動はとても大切だと思います。
そのことを教え伝える意味で「江戸しぐさ」という言葉とその意味、例は知っておくと良いかも知れません。
ちなみに日経のインタビューに答えておられたのは、オリエンタルランド 特別顧問の福島 祥郎(よしろう)氏でタイトルは『「和の心」思い出そう』で、江戸しぐさについては研究者で語り部での越川 禮子(れいこ)さんです。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
Wikipedia 「江戸しぐさ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%97%E3%81%90%E3%81%95
投稿者:株式会社コストダウン 日時:17:02 | 記事URL