60歳の男性Aさんが今になって取り違えられたことが発覚したことは記憶に新しいことかと思います。
では、なぜ今になってわかったのか?
それはその男性の本当の両親(既に他界)の(実の)弟達が調査会社にDNA鑑定を依頼した所、取り違えられた長男Bさんとは血縁関係にないとわかったことがきっかけです。
どうしてそこまでして明らかにする必要があったのか?
どうやらその背景には争続があるようです。
取り違えられた男性Aさんは2歳の時に育ての父親が死亡。残された母親は生活保護を受けながら貧乏ながらも3人の子供を育て、男性は中学卒業と同時に町工場に就職。自費で定時制の工業高校に通い、今はトラック運転手として働いておられるそうです。
片や取り違えられた長男Bさんの家庭は父親が不動産会社を経営し、その弟3人を含め4人とも大学を卒業し、長男Bさんは会社を継ぎ、弟3人は上場企業に就職したということです。
かなり複雑です。
ただ争続がなければ、今回のことはわからずに、それはそれで人生を受け入れて過ごしたことと思います。
恐ろしい話です。
本日(9日)の日経夕刊 第9面 らいふプラスに『「相続準備に 子の禁句」 親の気持ち考えて』という記事が載りました。
それによりますと「50代の子世代は"相続適齢期"」と言う専門家もおり、子の禁句は、
「遺書書いて下さい」、「面倒見るから相続したい」、「節税対策はこうすべき」の3つだそうですが、これもそれまでの親子関係、兄弟関係等、それぞれの事情やそれぞれの親の相続に対する考えによります。
今や相続は相続される側である親、相続する側である子供による共同作業です。
昔からそうですが、跡目争いや相続でもめることは、家にとって良くありません。
私(代表 片桐)は、教育勅語の12の徳目の内の
・父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
・兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
はとても大切なことだと思います。
以上です。
投稿者:株式会社コストダウン 日時:21:24 | 記事URL