一昨日(18日)のNHKクローズアップ現代で放映されました。
飲む量をコントロールできない病、アルコール依存症。
その患者数が全国で推計109万人に上ることが一昨日、厚労省研究班の発表で明らかになりました。
依存症になりかねない危険な飲み方をしている人も含めると979万人に上ります。
国立病院機構 久里浜医療センター 樋口進院長によると
「アルコール依存症の脳は前頭葉が萎縮した分、黒い隙間ができています。
前頭葉は酒を飲みたいという欲求を抑制する機能がありますが、アルコール依存症になると飲みたいという欲求が大きくなるにもかかわらず前頭葉の脳細胞の一部が破壊されて欲求を抑制できなくなるということです。
また、日本は飲め飲め社会で酒にすごく甘いから、かなりひどくなるまで、社会が許容する結果、医療機関に来るときにはもうかなり重症になっているということがあり。
特に家族が大変で、家族に対して暴言とか、場合によっては暴力があったりするものの、怖くて本人を医療機関に連れて行けないという気持ちがあります。
お酒はほかの薬物と違ってたくさん飲まないと、酔えないので、脳の中のいろんな神経系に影響を与えます。」
としています。
WHO アルコール依存症診断ガイドラインは全部で6項目。
1.飲酒への強い欲望
2.飲酒量コントロール困難
3.離脱症状(減量や断酒によって生じる一連の症状)
4.耐性が上昇
5.飲酒中心の生活
6.有害とわかっていて飲酒
この6項目のうち3項目が、過去1年の間に同時に起きたとか、あるいは繰り返し起きてきた場合に、依存症というふうに診断されます。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。
参照:
NHKクローズアップ現代
「あなたの飲酒 大丈夫?」 全文表示
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3516_all.html
投稿者:株式会社コストダウン 日時:21:40 | 記事URL